IB教育研究
2岡山大学では平成24年に国立大学ではじめて「IB入試」を実施いたしました。その後,IB生の受入後のサポート,IB教育の調査研究を行うことにより,国内でIB教育の普及に努めることを大学教育再生加速プログラム(通称:AP)事業の取組の柱として掲げ,平成26年度「大学教育再生加速プログラム(AP)」の「テーマⅢ(入試改革)」において,本学の事業が採択されました。
【大学教育再生加速プログラム(AP)事業の詳細】
取組名称:「テーマⅢ(入試改革)」
本事業は,日本国内の国際バカロレア(IB)入試を活性化するため,国内外のIB校に対する広報活動を行います。さらに入試改善及び関係機関への情報提供のために,IB教育における6つの科目,課題論文,知識の理論,創造性・活動・奉仕等の調査研究を行います。また,IB入試についての講演会・勉強会等を高等学校関係者と企画し,国内における国際バカロレア教育への理解を深めるとともに文部科学省が推進しているIB入試の拡大を図り,IB校増加計画(200校)に貢献することによって,IB入試実施大学の拠点校としての役割を果たします。IB入試を拡大することは,能力・意欲・適正を多面的・総合的に評価しうる大学入学者選抜制度への改革につながり,さらには,高校教育の改革につながることになります。
IB入試実施学部等
年度 |
4月入学 |
10月入学 |
2012 |
4学部(理,医保,工,農),MP |
|
2013 |
4学部(理,医保,工,農),MP |
MP |
2014 |
5学部(理,医保,工,環境理工,農),MP |
MP |
2015 |
全11学部,MP |
MP |
2017 |
全11学部,MP,グローバル・ディスカバリー・プログラム |
グローバル・ディスカバリー・プログラム |
2018 |
全11学部,グローバル・ディスカバリー・プログラム |
グローバル・ディスカバリー・プログラム |
2019 |
全11学部,グローバル・ディスカバリー・プログラム |
グローバル・ディスカバリー・プログラム |
※選抜方法は,文,法,経済,理,薬,工,環境理工,農学部,MP,グローバル・ディスカバリー・プログラムは書類審査のみ
教育,医,歯学部は書類審査+面接
●本事業での取組み実績
国内外IB校の訪問調査
2014年度 国内10校,国外27校(13カ国)
2015年度 国内18校,国外30校(16カ国)
2016年度 国内21校,国外18校(9カ国)
2017年度 国内22校,国外13校(8カ国)
2018年度 国内18校
調査の趣旨:1.国内外のIB校を調査し、国内におけるIB校学生の成績分布等と各種試験との相関関係を検証すると共に、
海外におけるIB校学生の地域別、学習内容別の特徴を検証
2.日本語を修得しない(言語Aが日本語でない)外国人IB生の取得科目及び成績を調査し、受入に当たっての
留意点を検証
3.日本語A,日本語B履修者の日本語能力の検証